
切削ローレット工具が使えない。そんな時には転造ローレット工具があります。
当社には毎日ローレット工具を探している、というお客様からお問い合わせを頂いております。切削と転造どっちがいいの?よく聞かれる質問です。仕上がりが綺麗で設定も比較的容易な切削を第一にお勧めしています。でも切削ローレット工具が使えないワークもあります。そんな時にお勧めしているのが転造ローレット工具です。
(転造ローレット工具は2018年ラインナップが更新されました)
切削ローレット工具が使えないワークとは?
下記に当てはまる場合は転造ローレットを検討すべきです。
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1
x方向切り込み時にホイール全体がワークに当たってしまうワーク
(例/ワークの先端部ではなく中間部にローレットを加工する場合など) -
2
フランジの直前までローレット指示があるワーク
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3
ホイールの厚みより加工する長さが短いワーク
(X方向に押し付けるだけとなり転造加工と変わらない。剛性のある転造ローレット工具の方が有利) -
4
山数、山角度、山高さ、頂点や谷底にRが指定されている
ローレットでは精密な形状の成型は不可能な為、セレーション/スプラインとしてそれらの加工方法を検討したほうが良いでしょう。 例えば旋盤でのセレーション/スプライン加工方法としてはホブ加工やフライカッティング加工があります。

x方向切り込み時にホイール全体がワークに当たってしまうワーク

フライカッティング加工

転造式の商品ラインナップ
F701
小さく・速く・簡単な1つ駒仕様で、正確な芯高、平行度を調整することが可能です。



スペアパーツF701
ピン F701

部品図(※クリックでPDFが開きます)
F711
ホイールを付け替えれば 一本のホルダでストレート、クロスパターン、ダイヤモンドパターンの3通りの主なパターンの加工ができます。

部品図(※クリックでPDFが開きます)
F712
F711と違い、ホイール支持が片持ち式になっています。F711より肩際まで寄せることができます。その分剛性が落ちるので非鉄金属以外の材料やピッチ0.8以上の加工にはあまりお勧めしません。まずはF711を検討した方がいいでしょう。
スイス型NC旋盤、自動盤、卓上旋盤用
F751
F751は櫛刃の自動旋盤で隣の工具との干渉を避ける為に開発されました。横から押し付けるのではなく、二つのホイールの接線上で加工するので加工時にワークが逃げにくいのも特徴です。シャンクは芯高12mmのみの展開となっています。

部品図(※クリックでPDFが開きます)

F761
製品特徴
- 挟み込みで加工するため高い安定性
- ホイールキャリアはそれぞれ調整することが可能
- 独自構造によりワーク真円度に狂いがあっても補正することが可能
- ジョーとホイールを交換することで対応加工径を拡張することが可能
- セッティングゲージで加工径調整が容易


スペアパーツF761

部品図(※クリックでPDFが開きます)

F792
ワークを正面から飲み込むようにして加工します。シャンクはパイプ状になっているので、長いワークに最適です。

部品図(※クリックでPDFが開きます)

F791
F792よりも剛性を重視した設計になっています。φ1.8からの加工に使えるのも特徴です。ホイールが単純なドーナツ形状になっているので、F792よりもランニングコストに優位性があります。

部品図(※クリックでPDFが開きます)

ホイールの商品ラインナップ
ホルダの型式によって組み合わせて使えるホイールの寸法が決まり、加工するパターンによってピッチとリード角が決まります。リード角によって標準ピッチが異なりますのでご注意ください。 下記表にないサイズは受注製作品扱いになります。番手、モジュール規格、百分台のピッチのホイールの製作は行なっておりません。

転造加工 ワークサンプル
※それぞれクリックで拡大画像を表示します。切削加工のワークサンプルはこちら
部品図ダウンロード一覧

転造ローレットのご注文、お問合せの際にお使いください。
(切削ローレットの部品図ダウンロードは別ページをご覧ください。)
カタログダウンロード
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