MAS PZターン よくあるご質問FAQ
MAS PZターンについてよくあるご質問をまとめました
- ヘッドとシャンクの脱着繰り返し精度と耐久性はどうなのか?
へッドとシャンクの繰り返し着座精度はx/y/z の全軸に対して 10μ 以内の繰り返し精度 を保っています。 また導入して1 年以上経過したユーザ様でも工具の更新を行わず精度を保てているので、通常のバイトと同等以上の耐久性は確保していると言えます。 またインサートのシート部に関しては通常のバイトよりも却って摩耗が少ないとの評価を頂いています。
- 芯高、芯ズレ、ビビりの懸念がある
芯高、芯ズレについては何回繰り返しても、誰が作業しても10μ 以内の誤差に抑えられます。 また、高硬度の難削系ステンレスやタングステンなど様々な材種のワークの粗加工・仕上げ加工を複数のユーザ様で行っていますが、同じチップをモノブロックホルダとPZ ホルダに取り付けてワークの仕上がりをブラインドテストしても差が検出できませんでした。 いまのところ 2 ピース構造に変更することによって、加工時の振動が増幅されたというケースは確認されていません。 むしろ、シャンクをくし刃刃物台から取り外しをしないので、取付時の「カシギ」による振動発生トラブルを抑制することもできます。
- ヘッドを間違えてつけてしまう 可能性があるのでは?
ポリゴンテーパーカップリングには求芯効果があり、ラフにヘッドを差し込んでも正しい向きにヘッドが整列されるようになっています。 また、ツール構成の段取り替えを行う際には、次の製品のレイアウトを一式チップの補正情報まで揃えた状態で用意しておくことも可能なので、試加工のいらない『 一発良品 』も実現可能 です。
- ブラインドプラグとは何ですか?
ブラインドプラグは使わないPZターンシャンクのカップリングを保護するためのアタッチメントです。 PZ ターンは一度取り付けるとシャンク部分をくし刃刃物台から外す必要性がほとんどなくなります。 もし使わないツールポストが発生した際には、切り屑からポリゴンテーパーカップリングを保護するために蓋をしておくのが好ましいです。 しかし蓋をするためだけに高価なヘッドを取り付けておくのもリスクがあるので安価なプラグを用意させて頂きました。
- 本当に資料の様にツール交換で大きな時間差が出せるのでしょうか?
実際に交換時間の大きな差を出しているユーザ様がいらっしゃいます。 ここでポイントとなるのは、ツール交換の時間をどのように捉えるかにあります。 事例集などで紹介している事例では次の時間を『 ツール交換時間 』として定義しています。 単なるヘッド取り外しのスピードのみならず、ツール交換の工程自体を短縮してしまうのでPZターンでツール交換は劇的に高速化できるのです。
- カタログラインナップにないインサートを使っています。特殊で製作することは可能でしょうか?
5個以上であれば製作も可能です。特殊製作品のため、納期がかかることが予想されます。 ブランクヘッドをお客様自身で加工し使用することも可能です。
- 他社にもにたようなクイックチェンジツールがあるが、PZ ターンとの違いは何か?
PZターンの繰り返し着座精度は X/Y/Z 全軸方向に対し 10μ 以内を保証しているだけでなく一体型ホルダと同等の剛性を持っています。 現在のところ、精度と剛性を PZ ターンと同等レベルで実現できているツールは他には確認されていません。
他社システムに共通する事項として、対応インサートを独自規格に絞っている傾向があります。しかしMAS は PZ ターンを ISO 規格インサート対応としているだけではなく、他メーカの独自規格インサートも搭載できるようにラインナップを拡げています。 これによってユーザ様にとってはPZ ターンを導入する際に、インサートの見直しを一からやり直さなくとも、今迄の知見の蓄積で選定してきたチップを継続使用できるというメリットが生まれます。 - こんなに簡単に精度が出せては若手育成の為にならないのでは?
一定の経験蓄積をするために様々なシチュエーションを体験しておくことは重要です。 しかし、毎日の作業の中で工具の調整に時間を取られていることは、却って更なる勉強の機会や研究開発の時間を奪ってしまうことにもつながります。 MAS の製品の考え方では、今迄と同じレベルを維持することよりも、 合理的なアイデアによって『 当たり前 』 のレベルを引き上げ、今迄の常識を踏み越えた領域へ成長することを重視しています。 MASの社是は THiNK OUTSiDE THE BOX] つまり既成概念の外側へ常に踏み出し成長をしていくことを良しとしています。 また若手の人材不足が長く続いている金属加工業界ですが、作業を合理化して仕事に対するネガティブなイメージを払拭して門戸を広げることができれば企業としてみ将来に向けた長期的な成長戦略を描きやすくなります。
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