メリット
- 段差際までの加工に適している
- 素材径よりローレット山を盛上げることができる
- 切削タイプと比べてツールコストを抑えられる
- 加工幅が短い場合、短時間で加工できる
デメリット
- 加工できる材質が制限される
- 切削と比較して、設備剛性を要求する
高品質な切削式ローレットと多様な転造ローレット加工工具で高い知名度を誇るQUICKブランド
ギザギザ形状のことを、フランス語でローレット、英語ではナーリングと呼びます。日本での製造現場で一般的にローレットと呼ばれ、主に丸物の外周に加工しています。
ローレットには主に二つの役割があります。一つは、滑り止めとしての役割です。例えば時計のリューズ、ダイアルのツマミ、100円ライターのローラ、カメラのボス、キャップ等の外周部分はよく目にする代表的なものです。
もう一つ、ローレットは目に見えない部分でも役割を果たしています。圧入部品(インサート)の接続部に加工して、摩擦係数を上げたりギザギザを食付かせたりすることで、抜け止め・回り止めとしての役割を果たします。
以下は、当社による本ツールに関する技術専門誌掲載論文です。ご参照くださいませ。
2種類のローレット加工方法の比較
ローレットには大きく分けて転造方式と切削方式の2種類の加工方法があります。
条件や目的に合せて最適な方法を選択することをおすすめします。
QUICKローレットかんたん選定!
種類がたくさんあって何を使うのが良いのかわからない!
質問に答えるだけで目的に合ったローレットがわかる選定フローチャートをご利用ください。
銅・真鍮 | アルミニウム | 鉄(SS材等) | 鉄(SSM材等) | 鋳鉄 | 樹脂 | チタン | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
転造 | ● | ● | ● | △ | △ | × | △ |
切削 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | △ |
段差際 | 中空材 | テーパ部加工 | 長尺材 | 中間部加工 | 内径部加工 | 小径材 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
転造 | ● | △ | ● | △ | ● | △ | △ |
切削 | △ | ● | △ | ● | × | × | ● |
※上記はあくまで一般的な指標です
基本的にローレットの仕上がりは約90゚(実際は若干鈍角)になります。 ローレットの深さは溝角度が90゚のときピッチ×1/2となります。
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